パートで働くときの通勤時間の考慮

仕事を常勤で行うのは時間的に厳しいと考えることは看護師には珍しくない。子育てなどを始めると私生活にかかる時間を確保する必要が生じてしまい、常勤からパートに転職することはよくある。一日に三時間程度の勤務で構わない職場もしばしばあるため、時間があまり確保できない看護師でも稼げるという期待があるだろう。

時給の高い職場を選んで効率的に稼ごうと考えてパート先を選ぶ人も多いが、転職を遂げてからあまり稼げていないという事実に気づく場合がある。確かに時給は高いけれど、使っている時間の割には収入が少ないということは稀ではない。時給の高さを追求したために遠い職場を選んでしまって通勤時間がかかってしまっていることがある。一日に働く時間が短い場合には通勤時間がかかるとその分だけ無駄に時間を浪費してしまっている影響が大きく表れてしまう。三時間しか働かないのに往復で一時間の通勤時間がかかっていたら実質的には四時間分の時間を使って収入を得ていることになるだろう。パートで働くときには通勤時間も加味して収入がどの程度になるかを考えるのが大切である。

わずかな差であれば近くにある職場を選んだ方が全体として見ると稼げるようになる場合が多い。少しでも稼ぎたいという気持ちがあるなら、時給がいくらかという点だけに着目してはならないのである。常勤では勤務時間が長いためにあまり気にかからない場合もあるが、パートのときには特に注意が必要になる。